キョンブログ

マラソン、トレラン、ヨガ、主に走ることのブログでしたが、2022年秋に長女を出産。しばらくは育児ブログになりそう。日々のことを綴ります。

繋留流産、自然排出

先日妊娠の報告をさせていただきましたが、その後10週頃の診察で赤ちゃんの成長が確認できず繋留流産していると医師から説明がありました。

手術と自然に出てくるのを待つかを選択するようお話があり、自然に出てくるのを待つことにしました。

 

自然排出は小さな出産と呼ばれるそう。

実際に体験した後に知ったことですが、まさにその通りだなと思いました。

今回のこと、自分や同じような経験をした人のための記録として、時系列での詳細も残しておこうか悩んでいるけど、とりあえず今はおおまかなこと、

自然排出があった今日のことと、今の気持ちを綴っていこうと思います。

 

途中グロテスクな表現があるので、苦手な人は読まないでください。

流産も10人十色で全員が違う価値観を持ち、違う経験をし、違うことを感じると思います。私は看護師ということもあってか、単に性格なのか、少し客観的で冷めているような自覚があります。嫌な気持ちにさせてしまったり、不謹慎な表現があるかもしれません。

 

8月1日

 

今朝から出血量が増えてきているように思っていたら、7時半頃からうずくまってしまうくらいの下腹部痛がありすぐさま痛み止めをのみました。

手術か自然排出を選ぶ際に悩んだひとつに、痛みへの恐怖がありました。手術は麻酔下で行われるから痛みへの心配は少ないけど、自然の場合は人それぞれ。いくつかの体験談を読ませてもらって、すごい痛みと表現されてるものもあったから、それだけは未知数のため怖かったです。実際に私が感じた痛みは、ピーク時はうずくまってしまう程だけど、じっとしていると我慢できる程度の痛みでした。家だから平気っていうのもある、これが仕事中とかならキツイな。

数日前から出血があり「いつくるのかな?分かるのかな?」なんて考えていたけど、ここまでの痛みは初めてで、自然排出は今日きそうって直感がありました。

もちろん陣痛までは痛くないけど、種類としては陣痛のような痛みで、うずくまりながら出産のことを思いだしていました。思い返すと、これが小さな出産の始まりです。(笑)

 

痛み止めを飲んで少し休んでからベッドに移動して、気が付いたら眠っていていました。痛みは1時間も経たないうちに和らいでいました。痛み止めの効果というより、痛みが消えた感じ。とりあえず、ホッとする。

 

医師からは事前に「病理検査に出すので、出てきたものは持ってきてください。」と言われていました。(話が前後してすみません)実際に赤ちゃんを見るのは怖かったし嫌な気持ちもありましたが、そう言われたので「赤ちゃんどれだろう。わかるかな。」と、痛みが治まってからはその心配であたふた。

自然排出にすると決めてから、その不安に関して「赤ちゃんわかるかな。気が付かない人もいるみたい。」と、胎盤だったりをキャッチすることに自信がないことを夫に伝えたことがあって、すると「わかったらでいいよ。実際みるのも酷だし辛かったりするでしょ。無理しなくていいよ。」と夫からの言葉があったり、そんなやりとりもありました。

(回想おわり)

 

9時、病院に電話できる時間になりました。

痛みはおさまったけど、相変わらず出血量は多くコアグラも混じっていました。でもどうも胎盤だったり、それらしいものは分からず、ある程度出血がおちついてから病院に電話するべきか、はやめに連絡するべきか悩んでいました。lineで夫に相談すると、早めに病院に連絡したらとアドバイスをくれたので、そのとおりに病院へ電話、看護師さんに繋いでもらいました。看護師さんからはとりあえず来てくださいとのこと。「30分後には行きます!」と返事をし、急いで娘のミルクだったりオムツだったり(こういう時に限ってうんちをしている)等々を済まし、9割がた出発準備が整ってから、最後にナプキンを交換するためにトイレで支度をしました。

出てくるのか、すでに出てしまっているのか、本当にわからない状態で慎重に様子を観察しておそるおそる支度をする。ゆっくりと出血があったので、キリのいいところで交換しようと思っていたところ、途中で噂にあった通りに胎盤が出てきました。ビュロンだったり、ビュルンだったり、いろんな表現がありますが、本当にどれも正解で、私の感覚としてはブリン!!,とでてきました。これまでの血の塊とが明らかにちがう胎盤がでてきました。トイレに空気椅子状態に座って股を覗き込むようにしていたのですが、その瞬間はスローモーションに映り、今でも鮮明に残っています。大きさはどんこシイタケくらいで、見た目はレバーのようなものです。

そして当然のごとく胎盤はトイレに落ちてしまいました。拾うか拾わないか、気が付かなかったことにして流してしまおうか、トイレに落ちて汚くなってしまったかな、どうしようどうしよう、と一瞬にしていろんな思いが頭を駆け巡りました。

色々考えた結果、当たり前だけど回収することを選択。慎重にお箸ですくってから、看護師さんからの説明にあったようにナプキンで丁寧に包んで保冷剤と一緒にジップロックにくるみました。

最初は胎盤を見るのは怖かったけど、結果としてとても良かったです。胎盤の重みや温かさを感じて、汚いかなとか、そういうの苦手だとか、怖いかなとか少しでも思ってしまったことにごめんね、本当にありがとうねと、感情がいったりきたりしてなんだか泣けてきました。

たった10週間ほどの短い命で、赤ちゃんはとっても小さくてわからないけど、本当に私の中で生きていたんだな、というのをしみじみ感じました。矛盾するけど、小さかったけど、本当にしっかりとした胎盤があって、私の中で育っていた証を感じて感動しました。短い命だったけど、その子の一生を見届けた気持ちになりました。

短かったけど、お母さんにしてくれてありがとう。この子は弱いところがあって、私を守るためにも、負担をかけないように早めに出てきてくれたんだなと思います。

本当に貴重な体験でした。

 

ながくなったので今日はここまで

 

最近、めっきり文章を書かなくなってしまったので、自分の気持ちや出来事を人につたわるように文章にするって本当に難しいし時間がかかってしまう。トホホ